G2 Esportsが世界屈指のチームとなった10の理由

G2 Esportsが世界屈指のチームとなった10の理由

いまやヨーロッパを代表するEsportsチームとなった『G2 Esports』。彼らの何が観客の心を動かし、ファンを熱狂させるのか、この記事では10のポイントにまとめて紐解いていく。

すでにファンの方も、これからファンになる方も必見だ。

1. 歴史

リーグ・オブ・レジェンドの元プロであるCarlos "Ocelote" Rodríguez Santiago(以下カルロス)と投資家のJens Hilgersによって2014年2月24日にGamers2として設立された組織である。同団体は2015年10月15日にG2 Esportsとしてリブランドした。

他のヨーロッパの伝統的なEsportsチームに比べると比較的新しいチームと言えるだろう。しかし、ここ5,6年での成長は著しく、リーグ・オブ・レジェンドやレインボーシックスシージ、CS:GOなどの競技シーンで好成績を収めている。個性あふれるプレイヤーも多く、将来に期待が持てる魅力的なチームだ。


2. リーグ・オブ・レジェンド部門の活躍

リーグ・オブ・レジェンド(以下LoL)は約1億人の競技人口がいると言われる、世界でも屈指のEsportsタイトルだ。G2 EsportsはLoLにおいて数々の好成績を収めており、彼らが最も力を注いでいるタイトルの一つである。

ヨーロッパリーグ(LEC, 旧EU LCSなど)で数々のタイトルを獲得するだけでなく、台湾で開催されたMid Season Invitational 2019(国際大会)では優勝(世界一)を飾った。
当時、一般的に韓国や中国のチームが優勢だと言われる中、G2 Esportsは数々の奇策で世界を「あっ」と言わせ、ファンを魅了したのである。もちろん彼らは常に国際大会の常連であり、2021年もきっと我々を驚かせてくれるだろう。


3. 積極的なトッププレイヤーの採用

G2はLoL部門の2021年度メンバーとして、ライバルチームFnaticからMartin "Rekkles" Larsson(レックレス)を獲得。常にトッププレイヤーを獲得することに余念がない。
また、Rekklesの加入によって若き天才Rasmus "Caps" Borregaard Winther(キャップス)とベテランの名コンビが再誕することとなった(二名は2018年までFnaticに所属しており、世界制覇目前まで上り詰めた)。
二人はForbesによる Under 30 Spotlighting the next generation of talent 2019 Sports & Games 部門(ヨーロッパ地域における30歳以下の若き才能の持ち主 スポーツ&ゲーム部門) に選ばれており、実力だけでなく社会や文化に与える影響力が広く評価されていることがわかる。G2というチームは選手の実力だけでなく、G2の看板を背負える”人物像”であるかどうかも重視しているようだ。

また、CS:GO部門では2020年に強豪チームFaZeからNikola “Niko” Kovač(ニコ)を獲得。2017年に獲得したロケットリーグ部門のDillon "Rizzo" Rizzo(リッゾ)も数々の好成績を収め、大活躍中だ。

 

4. コミュニティへの発信力が高い選手が所属

レインボーシックス シージ(以下R6S)部門のNiclas "Pengu" Mouritzen選手は幾度とチームを勝利へと導いたエース的存在だ。そんな彼は以前SNS上で活発になった #SaveSiege 運動の発端となった動画を投稿した。

#SaveSiege 運動とはPengu選手がR6Sのプレイ環境を改善すべく、長らく放置されていたゲーム内バグやチートの使用といった問題を開発元のUbisoftにTwitterなどのSNSからしっかり訴えていこうと呼びかけた運動である。

しかし、ポジティブな目的で始まったこの運動は次第に過激なファンに利用され始め、スタジオのスタッフへの嫌がらせなどに使われ始めてしまった。
Pengu選手はこのような過激なファンにTwitter上でしっかりと苦言を呈した。

「ゲームには多くの問題があり、我々はそれを修正してほしいと思っています。ゲームに携わる人たちに嫌がらせをするのではなく、意識を高めてコミュニティを一つにしたいと思ったのです。開発スタッフを励まして、あなたがゲームを信じて愛しているけど、ゲームの問題を改善してほしいということをしっかりと示してください。」


このようにコミュニティに親密で、プレイヤーの代表として発信できるプレイヤーが所属しているのは大きな魅力ではないだろうか。

 

5. 華々しい各部門の獲得タイトル

ここでは、G2が過去5年間で獲得したタイトルを紹介。
どの部門も素晴らしい成績を収めているが、特にVALORANTは競技シーンが始まったばかりにも関わらず、タイトルをほぼ総なめしている。

  • レインボーシックス シージ
    • 1st - Six Major Paris 2018
    • 1st - DreamHack Winter 2018
    • 1st - Six Invitational 2019
    • 2nd - Six Major Raleigh 2019
    • 2nd - Six August 2020 Major – Europe
  • CS : GO
    • 2nd - Northern Arena 2016
    • 1st - DreamHack Tours 2017
    • 1st - DreamHack Masters Malmö 2017
    • 1st - Good Game League 2019
    • 2nd - IEM Katowice 2020
    • 2nd - DreamHack Masters Spring 2020 – Europe
  • VALORANT (2020)
    • 1st - VALORANT Ignition Series – Vitality European Open
    • 1st - VALORANT Ignition Series – WePlay! Invitational
    • 1st - VALORANT Ignition Series – Mandatory.gg Cup
    • 1st - VALORANT Ignition Series – Allied Esports Odyssey
    • 1st - VALORANT Ignition Series – LVL Clash 2
    • 1st - VALORANT Ignition Series – BLAST Twitch Invitational
  • ロケットリーグ
    • 1st - ELEAGUE Cup: Rocket League (2017)
    • 1st - RLCS Season 5 (2018)
    • 2nd - RLCS Season 7 World Championship (2019)
    • 1st - RLCS Season 9 (2020)

 

6. ユニークで野心的なオーナー(カルロス)

Esportsの世界では度々アイコニックなチームオーナーが話題になるが、G2のオーナーカルロスもその一人だ。他のチームを挑発しているとも取れる動画に自ら出演するなど頻繁に表舞台に立ち、ファンを喜ばせ、絶大な支持を得ている。

そんなユニークで愉快な人物であるカルロスだが野心的な面も備えている。
2017年のちょうどG2がチームとして波に乗り始めたころ、フランスの新聞L'Equipeでこう語っている。
「今後20年以内にあの伝説的スポーツクラブ”レアル・マドリード”と同等のEsportsチームになれる可能性を秘めているので、まだまだ組織としての現状に満足はしていない。実は色々なところから買収の話が来たがすべて断った。少なくとも10億ドル/ユーロの価値がある組織を目指しているからだ。」

こうした野心的な志がG2を世界屈指のEsportsチームに押し上げてきたのだろう。今後の彼の動向にも注目だ。

 

7. パートナーとの関係値

G2にはBMWを始め、Red BullやLogitech(日本ではLogicool)など誰もが一度は聞いたことがある有名企業がパートナーとして付いている。また、パートナーといっても出資をしてもらうだけでなく、G2は彼らの広報活動に大きく貢献している。

2021年1月には巨大スポーツブランドのAdidas(アディダス)とのパートナー関係を発表。秀逸なストーリーが込められた動画も公開された。

動画の中ではG2に関することがテレビニュースで報道されたり、G2のことを知らない男性に対して女性が怒りを表している様子が描かれている。これはAdidasのことを隠喩しているのではないだろうか。誰もが知るAdidasと同等の知名度を手に入れつつあることをカルロスは表現しているのだろう。

 

8. 広報力

G2はファンとのコミュニケーションや社会貢献にも力を入れている。

ご存じの方も多いかもしれないが、2020年ではFall Guys(フォールガイズ)というアスレチックゲームが流行した。その際にFall Guysは寄付額が多かったブランドの限定スキンを制作するというチャリティスキンオークションを開催。G2は約100万ドルで入札し、見事にサムライスキンを勝ち取った。寄付金は英国を拠点とする身体障害者ゲーマーのための慈善団体「Special Effect」に寄付されている。

 

9. 日本からのインスピレーション

すでにお気づきの方も多いかもしれないが、G2のロゴやグッズは日本文化のサムライなどからインスピレーションを受けている。特に欧米圏では今、日本語を使ったデザインが流行しており、G2のカッコイイ印象をより加速させている。

FUTAROKUではG2の公式グッズを多く扱っているので是非チェックしてみてほしい!
https://futaroku.gg/collections/g2-esports

 

10. 将来性

G2の魅力を一言で表すのならそれは「将来性」かもしれない。どの部門においてもトッププレイヤーの採用に余念がなく、パートナーのラインナップも年々豪華になってきている。
また、新作タクティカルシューターである『VALORANT』の競技シーンへの参入もスピード感があり、新しいコンテンツへの強い嗅覚を伺わせていた。
彼らの2021年とこれから活躍から目が離せないだろう。

 

最後に

いかがだっただろうか?G2 Esportsは何かとやんちゃなイメージがあるチームだ。好きな選手を見つけて応援してみるのもいいだろう。

他にも「このチームについて調べてほしい!」といった要望があれば、是非FUTAROKUのTwitter宛にDMを送るか、このブログにコメントを残して欲しい。それでは、また次のブログでお会いしよう! #G2ARMY

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