はじめに
このブログでは5月6日より開催される Mid Season Invitational(以下MSI)をより楽しんでもらえるよう、DFMとCloud9のバックグラウンドを中心に書いていく。是非、MSIの前情報として気軽に読んでほしい。
MSI 2021とは?
リーグ・オブ・レジェンド(以下LoL)の世界大会MSIが日本時間5月6日22時より、アイスランドの首都レイキャビクで開催される。昨年は世情により開催できなかったため、2年ぶりとなる。
※MSIとは...LoLの競技シーンで年2回行われる世界大会の内、年の中間に行われる世界大会。年末に行われる”Worlds(もう一つの世界大会)”とは違い、各地域1チームのみが出場し、地域の威厳をかけて争う。詳しくはコチラ
また、昨年末のWorlds2020同様、選手・スタッフの体調管理の徹底、並びにアイスランド入国後に隔離期間を設けるなど、新型コロナウィルス対策を行ったうえで開催される。
日本よりはDetonatioN FocusMe(以下DFM)がLJL(League of Legends Japan League)代表として出場。グループステージ(予選)では以下のチームと戦うこととなった。
- DWG KIA(LCK・韓国リーグ)
- Cloud9(LCS・北米リーグ)
- Gillette Infinity(LLA・ラテンアメリカリーグ)
DWG KIAは言わずもがなの大会優勝候補の強豪チーム。Worlds2020を制覇したチーム相手にDFM含め他のチームがどこまで対抗できるかに注目だ。
続いて、Gillette Infinityはメキシコに拠点を置く2014年から活動する老舗チームだ。ベテランプレイヤーが多く、経験を活かした戦いが期待できる。
DFMとCloud9の因縁
そして、今日このブログで取り上げたいのはなんといってもCloud9とDFMである。
実はDFMはCloud9に因縁があるのだ。2018年のWorldsでDFMは好調なパフォーマンスを見せ、あと一勝でLJLチームとして初のWorlds予選突破まで漕ぎつけたのだが、それを阻んだのがCloud9だった。最後の試合は非常に僅差(むしろ若干DFMが有利な展開)だったが最後の敵本陣前の集団戦でDFMは敗れ、そのままゲームをたたまれてしまった。本当にあと一歩だっただけに、選手やファンにとっては非常に悔やまれる結果となった。
(最後の集団戦は3:56~)
このブログではここ3年での両チームの変化や、MSI 2021での期待値を見ていく。
Cloud9の変化
■唯一1人が3年前と同じメンバー
Cloud9のここ3年での変化は著しいものがある。まず、2018Worlds当時と同じメンバーは一人だけ、ジャングラーのBlaber選手だ。当時はまだルーキーと呼ばれていたが、今ではチームの大黒柱となっている。Cloud9の攻撃的なプレイスタイルは彼から生み出されていると言っても過言ではない。LCS春のMVPも彼が獲得した。
■Perkz, Zven, Mithy の再結成
海外のプロシーンを追っかけている方ならご存じかもしれないが、Perkz(MID), Zven(ADC), Mithy(現戦術コーチ)は元々ヨーロッパリーグのG2 Esportsで活躍していたメンバーだ。
彼らが最後に一緒に戦ったのは2017年のWorlds、今回は約3年ぶりの再結成となった。2017年のMSIでは決勝戦まで漕ぎつけたが、残念ながらSKT相手に敗北した。Perkzはその後2019年のMSIでG2 Esportsのメンバーとして優勝をもぎ取ったが、ZvenやMithyにとって今回のMSIは栄光を取り戻すまたとない機会なのだ。
■ベテランぞろい
2018年にDFMと対戦した時と比べると、国際的にも認められるベテランプレイヤーが揃っていることが大きな違いだろう。当時はルーキーとベテランが混じる構成だったが、今年はジャングルからサポートまで経験豊富なプレイヤーが集まった。特にPerkzは今回のMSIへの出場で通算4回目、Fakerが持つ全プレイヤー中の最多出場回数に並ぶことになる。国際戦で数々の成果を残す彼には特に注目だ。
また、TOPレーナーのFudgeはLCS最年少の新人プレイヤーだが、2018年からオセアニアのチャレンジャーシリーズでプレイしており、Cloud9のアカデミーチームから昇格した実力派だ。
結論として、Cloud9は2018年当初とはまるで別物のチームと捉えていいだろう。加えて、チーム全体の実力も格段に上がっていると思われる。
DetonatioN FocusMeの変化
■Aria選手の加入
C9と比べるとDFMのメンバーの変化は大きくないが、もっとも影響しているのはMIDレーナーのAria選手の加入だろう。「アンチキャリー」とまで呼ばれた状況をコントロールするのが得意なCeros選手とは違い、アグレッシブで怖いもの知らずなプレイスタイルはチーム全体の動きに大きな変化を与えている。
彼のKDAはLJL1位、CSも非常に高い水準を維持している。格上と思われるDWG KIAのShowMakerやCloud9のPerkz相手にどこまでレーニングで渡り合えるかが楽しみであり、焦点となるだろう。
■Kazu選手の選手復帰
あまり類を見ない話ではあるが、2018年にCloud9と戦った際にコーチを務めていたKazuが今年は選手(サポート)として復帰している。春のシーズンの前半ではブランクを感じさせるようなシーンもあったが、徐々に安定。MSIではコーチ経験も活かしたプレイに期待だ。
DFMには2018年当時に悔しい思いをしたメンバーがほぼ全員残っている。先述したようにCloud9はまるで別チームとなってしまったが、Blaber選手とSteal選手のジャングル対決は紛れもない再戦となる。また、Cloud9は2018年に比べるとかなり強化された印象だが、なおDFMの多くのメンバーがリベンジに燃えていることだろう。
最後に
いかがだっただろうか?国際大会はもちろん自国のチームを応援するのも楽しいが、是非他地域からもお気に入りのチームを見つけてほしい。また、今回書かせていただいたような各チームや選手のバックグランドを知ることによって、より充実した観戦体験が得られることだろう。
Cloud9のアイテムを扱うFUTAROKUとしては、C9とDFMどちらを応援するか非常に迷いどころではあるが、とにもかくにも熱い接戦を期待したい。
MSIの開幕は日本時間5月6日の22:00~
DFM vs C9の初戦は5月8日01:00~
となっている。ぜひお見逃しなく!
配信:https://www.twitch.tv/riotgamesjp
CLOUD9 コレクション :
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